阪神お家騒動ぼっ発!?!今年は株主から批判続出

[ 2011年6月17日 06:00 ]

練習を見守る真弓監督

 借金7の4位と低迷する阪神の真弓明信監督(57)が親会社の株主から不信任を突きつけられた。阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会が16日、大阪市内で行われ株主から選手起用や采配のまずさについて不満の声が続出。現場だけでなくフロント批判にまで発展し大荒れとなった。チームは最近6試合で5勝1敗と上り調子ではあるがプレーオフ圏外であることに変わりはなく、虎党の不満が爆発。球団首脳が集中砲火にさらされた。

 やはり荒れた。親会社の阪神電鉄を傘下に持つ阪急阪神HDの株主総会。虎党を代表する、モノ言う株主たちの追及はやむことがなかった。

 「真弓監督の続投についてお伺いします」と切り出した年配の男性株主は続けた。「選手にも不満があるのでは。昔、OBの江本氏が“ベンチが○○やから野球がでけへん”と言った。選手も思っているのでは。選手じゃなく、監督やコーチを補強するべきではないでしょうか」。この男性は右肩痛を抱える金本を起用し続けることが低迷の要因と指摘。浅井、関本ら中堅を使い切れてないと、真弓監督に強烈な不信任を突きつけた。

 一企業の株主総会で、傘下の球団人事を批判する異例の展開に。さらには「積極性のない監督を3年間も続投させたことでファンや球団職員、電鉄社員がどれほど迷惑していることか。坂井オーナーは監督の力量が分からないのなら辞職されてはいかがでしょうか」と任命責任に言及し坂井信也オーナーに辞職勧告。会場はこの日一番の拍手に包まれてしまった。

 続く別の男性株主は、真弓監督のベンチでの態度や、会見の内容にまでダメ出し。「一番いい席でヘラヘラ笑っているだけ。インタビューも“打てて良かったです”とか、こちらが思っていることと同じ。しっかりした発言をしてほしい」といらいらを募らせた。

 選手会加入選手の平均年俸で3年連続12球団トップと潤沢な資金を投じながら、開幕からBクラスに低迷。09年には外国人補強への批判が続き、一方で昨年はマートン獲得へ称賛が寄せられるなど、例年球団への話が尽きない同HDの株主総会だが、これまで以上にファンの怒りが爆発した。

 同HD取締役の南信男球団社長は「ふがいない成績、戦いぶりに大変申し訳なく思う。負けが込むと采配やベンチワーク、ムードがクローズアップされてしまう」と平身低頭。「ただ100試合近く残っており、巻き返しができる時期」と浮上を約束した。総会では球団についての発言を控えた坂井オーナーは「(株主やファンの意見が)厳しいのは分かっている。(監督への信頼は)今さら言う必要もない」と真弓監督への信頼は揺るがないことを強調した。

 モノ言う株主、そして虎党を納得させられるのは結果だけ。嵐の総会を経て、ファンの声はどこまで監督、選手たちに響くか。

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2011年6月17日のニュース