斎藤に100球指令 29日ロッテ戦先発へ最終チェック

[ 2011年6月17日 06:00 ]

ストレッチで体をほぐす斎藤

 日本ハム・斎藤佑樹投手(23)の復活白星へ、万全サポート態勢が敷かれる。復帰初戦として有力視される29日のロッテ戦(札幌ドーム)先発へ向け、21日のイースタン・リーグ、巨人戦(鎌ケ谷)で最終登板。100球前後の調整を経て、22日にも福岡入りする1軍本隊に合流する予定となった。首脳陣は入念に状態を見極めた上で、注目のマウンドに送り出す。

 脇腹痛の再発は避けたい。黄金ルーキーに輝きを取り戻させようと、首脳陣は万全の態勢を整えた。

 1軍昇格へ最終ハードルとなる21日の巨人戦。吉井投手コーチは交流戦最終カードの広島戦に備え広島入りしたこの日、斎藤に100球前後の球数を求めた。「今は2軍の選手。あくまで2軍の監督、投手コーチの報告を受けて」と話すと「常識的には球数は投げてほしい。そこで梨田監督が昇格を決断することになる」。同試合には中嶋聡バッテリーコーチ兼任、今成を1軍本隊から派遣。斎藤の投球を実際に受け、復調具合を確かめる。

 晴れてゴーサインが出れば24日からのソフトバンク3連戦で福岡入りするチームに22日から帯同する方針だ。復帰マウンドとなるロッテ戦まで1週間。通常は登板前日か前々日に合流するが、約1カ月半離脱した右腕のフォームを再チェックできる利点がある。あくまで1軍戦力と見なしつつ、ルーキーとして無理させたくない首脳陣の配慮だった。

 斎藤はこの日、鎌ケ谷の2軍施設でダッシュ、ストレッチなどで汗を流した。練習後に「交流戦明けには使おうと思っている」と梨田監督の意向を伝えられると「直接聞いてません。でもいつ(1軍に)呼ばれてもいいように状態をキープしていきたい。今はいい状態で来ていると思います」と笑顔を見せた。リハビリ期間に3キロ絞った「スリム佑ちゃん」が、2カ月ぶりの白星を目指して、帰ってくる。

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2011年6月17日のニュース