平田2戦連続サヨナラ弾「違う歓声を感じた」

[ 2011年6月6日 06:00 ]

<中日・ロッテ>9回、平田(右)は連日のサヨナラ本塁打を放ち、荒木とハイタッチ

交流戦 中日1-0ロッテ

(6月5日 ナゴヤD)
 平田のために整えられた舞台だった。0―0の9回2死走者なし。中日の背番号40が打席に向かうと、ナゴヤドームは大歓声に包まれた。前夜の西武戦で延長11回にサヨナラ弾を放った男に、同じエンディングを期待した。

 「前の3打席とは違う歓声を感じた。2ストライク、ランナーなし。失うものは何もない」。3球目。薮田の高め直球を持ち味である思い切りのいいスイングで振り抜くと打球は右翼席に吸い込まれた。プロ野球史上8人目の2試合連続サヨナラ本塁打は中日では初。セ・リーグでは自身が生まれた88年のデシンセイ(ヤクルト)以来23年ぶりの快挙だった。

 予感はあった。9回の守備。1死二塁で里崎が放った右中間の大飛球をジャンピングキャッチした。「あれは完全にまぐれ」。本人は照れ笑いを浮かべたが、劇的なラストシーンへ向けてシナリオは動き出していた。

 大阪桐蔭時代は高校通算70本塁打を記録し、同じ大阪・履正社のT―岡田と並ぶスラッガーとして注目されていた。05年に高校生ドラフト1巡目で中日に入団も、昨季までの5年間でわずか3本塁打。背番号8は今季から、2年目の大島に奪われていた。崖っ縁のシーズン。高校の2年後輩である日本ハム・中田の活躍に「自分もスタメンをつかみ取りたい」と刺激を受け、そして結果を出した。

 大歓声の中でダイヤモンドを一周すると、井端に「やっぱりおまえは天才だ」と迎えられた。プロ1号を含め通算6本塁打の半分がサヨナラ弾という「持っている男」が、中日打線の救世主となる。 

 ≪2試合連続サヨナラ本塁打は史上8人目≫平田(中)が前日の西武戦に続き2戦連続のサヨナラ弾。2試合連続サヨナラ本塁打はチーム初で、02年松井(西=現楽天)以来史上8人目。うち、2球団から打ったのは88年デシンセイ(ヤ)に次ぎ2人目。いずれも2死無走者からは平田が初。なお、平田の通算本塁打は6本だが、プロ1号も含め3本がサヨナラ。また、前記デシンセイの通算11、13号(12号は13号と同試合で記録)を抜く最少通算本数での快記録達成になった。

 ▼中日・落合監督(連日のサヨナラ勝ちにも)森野だよ、森野。森野。

 ▼中日・川井(8回5安打無失点)走者を出しても粘れた。高めを打たれたのは反省点だがゴロを打たせることができたのは良かった。

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