岩隈“必勝宣言”「Kスタでは勝たないといけない」

[ 2011年5月10日 06:00 ]

キャッチボールをする岩隈

 日本最高峰の投手戦を制してチームの連敗を止める。10日の日本ハム戦(Kスタ宮城)に先発する楽天・岩隈が、今季初となる本拠地のマウンドで必勝を誓った。

 現在3連敗中のチームの流れを変えられるのは、この男しかいない。9日はKスタ宮城で最終調整。「連敗を止めて、一つの流れをつかみたい。Kスタで投げる時は勝たないといけない」。相手はダルビッシュ。岩隈が対戦を楽しみにしている数少ない投手だが「ダルは意識せざるを得ない投手だけど、チーム状況を考えれば楽しんでいる場合ではありません」と決意をにじませた。

 イメージするのは1点差勝利だ。チームは5月に入って3度の零敗を喫するなど1勝6敗。7試合で10点しか奪えていない。ダル相手に大量援護は望めないとあって「1―0か2―1で勝たないと。とにかく先制点を許さないように。闘争心を出して粘り強く投げたい」と力を込めた。前回投げ合った昨年5月8日(函館)では、9回まで両チーム無得点。岩隈降板後の延長10回、日本ハムにサヨナラ負けした。味方の援護があるまで、粘り強く投げ抜く覚悟だ。

 昨オフにポスティング・システム(入札制度)を利用してメジャー移籍を試みた岩隈は、今オフにFA権を使ってのメジャー挑戦が濃厚。ダルビッシュもメジャーへの関心は高く、今オフにも海を渡る可能性が高い。そうなれば、日本での対決は今季が最後。岩隈が日本のエース対決に勝利し、チーム浮上のきっかけをつくる。

 ◆ダルVS岩隈の前回対決 昨年5月8日(函館)。序盤から息詰まる投手戦となり、ダルビッシュが9回までに11三振を奪うなど156球の熱投で6安打無失点に抑えると、岩隈も9回、127球で7安打無失点と譲らず。両者ともに9回を投げ終えて降板した。それぞれ勝敗はつかず、試合は延長10回に稲葉の適時打で日本ハムが1―0でサヨナラ勝ち。

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2011年5月10日のニュース