坂本の満塁快打!内海3勝目!巨人、ナゴヤDの連敗ストップ

[ 2011年5月6日 21:30 ]

7回巨人1死満塁、坂本が中前に先制の2点適時打を放つ。捕手谷繁

セ・リーグ 巨人3―0中日

(5月6日 ナゴヤドーム)
 プロ野球、中日―巨人1回戦は6日、ナゴヤドームで行われ、中日・チェン、巨人・内海の両左腕投手が先発した。

 昨年のクライマックスシリーズファイナルステージを戦った両チームの今季初対決。左内転筋を痛め出遅れていたチェンは今季初先発。立ち上がり、緊張からかストライクが入らず、初回先頭の坂本にストレートの四球を与えたが、脇谷を一ゴロ、小笠原を中飛、ラミレスを二飛に打ち取り、無失点で切り抜けた。

 巨人の先発・内海も立ち上がり少しヒヤリとさせた。初回1死後、井端、森野と連打。和田の三ゴロで2死二、三塁となったが、ブランコを遊ゴロに打ち取り、無得点に抑えた。

 2回もともに無得点。巨人は亀井が1死から左翼線二塁打を放ったが、後続が打ち取られた。中日は3者凡退。

 3回もチェンは死球1人、内海は四球2人を出したものの、後続を抑えた。チェンについて巨人・吉村打撃コーチは「いつものボールの速さは感じないがその分コーナーを使い丁寧に投げている。変化球を効果的に使っている」 と話した。

 4回の中日は惜しいチャンスを逃した。先頭のブランコが四球で出塁。グスマンは遊飛に倒れたが、平田が右前打。続く谷繁は二塁ゴロで4―6―3の併殺コースだったが、脇谷から球を受けた坂本が一塁へ悪送球。一気に2死一、三塁と好機が広がった。しかし、チェンは初球を打って遊ゴロに倒れ無得点に終わった。

 4回を終わり、巨人・川口コーチは内海について「集中力がある。開幕2戦目に投げた時と同じようだ。右打者の懐をしっかりと攻められている。気持ちのこもった投球ができているね」と話した。

 5、6回はともに3者凡退に終わった。

 7回、試合が動いた。亀井が右前打で出塁。ライアルは倒れたが、加藤は四球。勝負どころと見た原監督は内海に代えて中日戦に強い矢野を送った。期待に応え矢野は四球を選び、1死満塁に。そして坂本が中前にクリーンヒットを放ち2者を迎え入れた。巨人2点先制!
落合監督はチェンをあきらめ、三瀬をマウンドに送った。三瀬は脇谷の代打・谷を三振に打ち取ったものの小笠原に死球を与え再び満塁。中日は三瀬から河原にスイッチしラミレスを迎えたが、河原は四球を与え押し出し。3―0となった。続く長野は何とか中飛に打ち取ったが、大きな3点が入り、巨人にはうれしいラッキーセブンだ。

 その裏から巨人は越智が登板。越智は中日打線を3者凡退に仕留めた。

 8回の中日は先頭打者の荒木が中前打で出塁。4回以来の無死の走者だけに期待されたが、井端が投ゴロで併殺。一瞬でチャンスは消え森野も凡退、3人で攻撃は終わった。

 巨人は9回、ロメロが3人で締め3―0快勝。9連敗中だったナゴヤドームでの初戦を制し借金を1に戻した。

 試合後、内海は「去年はナゴヤドームで苦しんだので、初戦を取りたかった。(初回ピンチは)1点取られてもいいという気持ちで楽に投げたのがいい方向にいった。走者は出したけど、粘りのピッチングを心がけました」と笑顔で話した。

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