強打者誕生の裏にあったウソ…「小笠原は30発打ってますから」

[ 2011年5月6日 10:22 ]

巨人・小笠原2000安打達成

 5日の阪神戦で、プロ野球史上38人目となる通算2000安打を達成した巨人・小笠原道大内野手(37)。球界屈指の強打者の誕生には、一つの「うそ」があった。暁星国際時代の五島卓道監督(現木更津総合監督)が、社会人のNTT関東へ推薦した際の一言だ。「通算で30本塁打を打っている選手ですから」。実際の高校通算本塁打は0。コツコツと努力を続ける愚直な姿を見続けていた恩師は「それがうそをつかせた」と振り返る。

 そして96年ドラフト3位で日本ハム入団。実はその前年も指名に動いたが、痛めた腰の状態を考慮して見送った経緯があった。当時担当の田中幸雄スカウト(現横浜スカウト)は「96年ドラフトでは、次の(指名順の)巨人も用紙に名前を書いていたんですよ」。日本ハムを経て、その巨人の主力として大記録を達成したのも不思議な運命のいたずらだろう。

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2011年5月6日のニュース