こどもの日にパパ奮起!西口でレオ連敗脱出

[ 2011年5月6日 06:00 ]

<西・ロ>今季初勝利の西口は、試合後にファンとハイタッチ

パ・リーグ 西武5―3ロッテ

(5月5日 西武D)
 西武・西口らしい配慮だった。お立ち台で、まずは女房役の銀仁朗を先に上がらせた。今季西武ドーム初勝利を待ちわびたファンは、そんなベテランにひときわ大きな声援を送った。

 「何としても西武ドームで勝ちたかった。いいところで点を取ってくれたし、ギン(銀仁朗)のリードもよかった。言うことなしです」

 テーマは明確だった。伊志嶺、岡田、荻野貴の俊足トリオ「幕張リニア」をいかに封じるか。前日の同カード(西武ドーム)では2回までに4盗塁を許すなど、足でかき回されて主導権を握られた。「走者に出していろんな神経を使うよりも、その打席に集中して打ち取ることに神経を使った」。5回は3人に対してわずか5球で打ち取るなど10打数無安打に封じた。そのうち4飛球、2三振と足を生かす場面すらつくらせず、7回1失点で今季初勝利。95年のプロ入り以来17年連続の白星でチームの連敗を6で止めた。

 昨季はわずか3勝。先発として生き残るために、オフは肩を休めることなく投げ続けた。「練習は好きな方じゃないけど、この年(38歳)なんで、やらないと落ちる」。大好きなゴルフのラウンド後でも西武第2球場に顔を出してキャッチボールを行うなど、体をいじめ抜いた。通算167勝目には、そんなたゆまぬ努力が凝縮されている。「きょうはこどもの日。自分の子供に勝ちをプレゼントしようと思った」。パパは観戦に訪れた愛娘2人の前で最高の笑顔を見せた。

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