故障再発 阪神 ジェフの引退を発表

[ 2011年2月15日 06:00 ]

正式に引退が決まったジェフ、史上最強の外国人左腕が猛虎の更なる強化に一役買う

 阪神は14日、2009年まで在籍していたジェフ・ウィリアムス投手(38)が現役引退すると発表した。ウィリアムスは入団初年度の2003年に守護神として活躍。05年は藤川、久保田と「JFK」を形成し、2度のリーグ優勝に貢献した。09年6月に左肩関節炎で戦線離脱し、9月に手術。オフに退団していた。

 最後もジェフらしい幕引きだった。今なお愛してやまない阪神球団を通じ、最後のメッセージを発した。05年に藤川、久保田と「JFK」を形成、2度のリーグ優勝に尽力したウィリアムス。在籍7年間で通算371試合に登板し、16勝17敗47S、防御率2・20の成績を収めた。その確かな実績とともに、闘争心むき出しの投球スタイルはファンの心を打った。猛虎の歴史に輝かしい1ページを加えた左腕は感謝の言葉を並べた。

 「復帰を目指して(米国内で)ずっとリハビリをしていましたが、左肩の故障が再発したので、現役を続行することは不可能と判断し、引退を決めました。タイガースから現役引退を発表したのは、自分が最も愛着のある、そしてお世話になった球団だからそうしたかったのです」 09年6月に左肩関節炎で戦線離脱。同年9月、左肩関節唇損傷の修復手術に踏み切ったが、快方に向かわず、そのままチームを去った。

 「タイガースでの思い出は、03年と05年のリーグ優勝です。特に05年は、球児や久保田と共にJFKと呼ばれたシーズンで、自分の中でリリーフとしてのスタイルを確立できたこともあり、とても印象深い優勝でした」。猛虎史上最強の助っ人左腕は率直な心境を明かした。

 「甲子園のタイガースファンの素晴らしい声援、あのサポートは日本を離れた今でも心に残っています。今後は何も決まっていませんが、タイガースの一員としてタイガースのお役に立てればと思っています。ファンの皆さん、本当にありがとうございました」。“ジェフ2世”を自らの手で発掘することがファンへの恩返しにつながる。

 ◆ジェフ・ウィリアムス(JEFF WILLIAMS)1972年6月6日生まれ。オーストラリア出身の38歳。米サウス・イースタン・ルイジアナ大、ドジャースを経て、阪神入りした03年に25セーブ、05年には37ホールドを挙げ、2度のリーグ優勝に貢献した。05年からは藤川、久保田との勝利の方程式「JFK」の一角を担ったが、09年に左肩痛で不振に陥り、同年オフに戦力外となった。1メートル83、88キロ。左投げ右打ち。

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2011年2月15日のニュース