一進一退の松井 それでも危機感は「別にないですよ」

[ 2011年2月15日 07:58 ]

渡米前にJALの女性職員からバレンタインデーのチョコレートをもらい笑顔を見せる松井
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 アスレチックス・松井秀喜外野手(36)が14日、成田空港発の日航機で渡米した。

 07、08年に手術した両膝は万全とは言えない。7日の自主トレ後までは「手術後では(状態は)一番いい」と話していたが、13日にはこれまで行っていた7割程度のダッシュを封印。足を大きく上げる普段のランニングフォームも影を潜め、軽いジョギング程度に終始した。

 松井も「走ることは100%ではない」と認めており、オープン戦出場時期も「まだ分からない」と慎重。あくまで膝の状態は一進一退だ。

 それでも、目指すものは見失っていない。ワールドシリーズMVPの肩書きを引っ提げて移籍した1年前と置かれた状況は全く異なるが、危機感は「別にないですよ。1年1年、新たな気持ちですから。その辺は変わらないような気がしますけどね」と言い切る。自身の信条「不動心」は正念場のシーズンを前にしても揺らいでいない。

 自宅のあるニューヨークで数日間を過ごし、18日(日本時間19日)にアリゾナ入りする予定。「いい1年になればいいと思うし、そのための準備をしっかりして、プレーオフでプレーできるように頑張っていきたい」。。松井の2011年シーズンは、V公約とともにもう始まっている。

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