30球団中29位 松井 課題は「いかに同じアドレナリンを出すか」

[ 2011年2月15日 08:16 ]

出発前に新シーズンへ向けての抱負を語る松井

 【松井秀喜に聞く】

 ――ア軍は昨季の観客動員数が30球団中、29位(エンゼルスは5位、ヤンキースは1位)。プレーにマイナスに働く?

 「可能性はある。満員でやることに慣れちゃっている。そういう意味では自然と出てくるアドレナリンみたいなものがあった。意識せずにね。そこは大きな課題。プレーボールで“お客さんほとんどいません”ということも十分あり得る。そういうときにいかに自然に出たアドレナリンと同じものを出すか」

 ――対策は。

 「チームが調子良く、いい成績を残せばお客さんが集まる状況をつくれなくはない。あとは地域の日系人、日本人が少しでもスタンドを埋めてくれるようなプレーができたらうれしい。せめて25位くらいまでは上げたいなと思っているんだけど。気持ちの持っていき方は、やってみないと分からない。確かにホームでガラガラというのは今までほとんど経験がない」

 ――09年にワールドチャンピオンとなり、シリーズMVP。最大の目標を達成して変化は。

 「ある意味あれ以上はない。タイトルを狙うだとか、シーズンMVPを目指すだとかあるけど、でもやっぱり一番はワールドチャンピオンになること。そこを達成してなおかつMVPを獲ってしまった。それ以上がないわけだから、何か違うものを探さなくてはいけないかもしれない」

 ――何を目指す。

 「もちろんチームがチャンピオンになるのが大前提。ただそれ以外に新たな気持ちをかき立てるものが必要かもしれない。タイトルとか、個人的なこれまでと違う目標はあってもいいかもしれない。勝たせるというのは自然と持てる気持ち。それとは違う気持ちのかき立て方があってもいい」

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2011年2月15日のニュース