成長止まらない…秋山“納得”の初フリー登板

[ 2011年2月13日 09:44 ]

<阪神二軍キャンプ>フリー打撃に登板した秋山

 納得のマウンドだ。阪神・秋山拓巳投手(19)が12日、2軍の高知・安芸キャンプで初めてフリー打撃に登板した。藤井宏、甲斐を相手に計42球を投じて安打性の当たりを8本許したが、ストレートに手応え十分。ルーキーイヤーの昨季に4勝を挙げた2年目右腕の成長は止まらない。

 冷たい風が吹きつけるマウンドで、2年目右腕が格の違いを見せつけた。今キャンプで初めてフリー打撃に登板した秋山は、育成枠の藤井宏に19球、1軍経験のない甲斐に23球を投じた。計42球で安打性の当たりは8本。「芯に当たったのはあまりなかったですよね?ちゃんと投げれば、前には飛んでいなかった」。ルーキーイヤーの昨季に4勝を挙げた若武者は、不敵に笑った。

 今キャンプでは直球の威力アップをテーマに掲げているが、好感触を得た。藤井宏、甲斐はともに右打者だが、ストレートを左方向に引っ張っての安打はなかった。投球を終えた後、すぐにビデオで自らのフォームをチェック。「体を大きく使える投げ方になっている気がする。映像で見たら右足の蹴りが(以前と)違った」。軸足である右足にタイヤを乗せて高角度で投げるトレーニングなど、中西2軍投手コーチと取り組んでいる「ボールを上から叩く」という意識が浸透しつつある。

 投げ急いでボールが高めに浮くシーンも見られたが、それも笑いに変える余裕がある。「40球以上投げないといけない、みたいなオーラが中西さんにあったので」。納得の投球を終えて、次は16日の練習試合・西武戦(春野)に登板。そして、19日以降の1、2軍合同で行われる紅白戦に臨む。「腕が遅れて高めに抜けている球もあった。そういうのをなくして、しっかりコントロールしたい。フォームを固めれば、いい球が増えてくると思います」。いまだ身長が伸びているという19歳は、まだまだ進化していく。

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2011年2月13日のニュース