オリックス“アジア最多勝”朴賛浩を獲得

[ 2010年12月21日 06:00 ]

朴賛浩投手

 オリックスは20日、今季ヤンキース、パイレーツでプレーした朴賛浩(パク・チャンホ)投手(37)を獲得したと発表した。1年契約で年俸2億円+出来高で背番号は61。21日に韓国・ソウル市内で入団会見を行う。

 同投手は韓国・漢陽大を中退して94年にドジャース入団。97年からは5年連続2桁勝利もマークした。今年10月、野茂(元ドジャース)が持つ123勝のアジア出身大リーガー最多勝利を上回る124勝目をマーク。今オフもメジャー複数球団から来季のオファーがあったという。その中で獲得に成功した村山球団本部長は「ビッグな選手なので慎重に調査していた。きのうの段階で合意に達した。情熱も凄い。それを高く評価している。体も強いし実績も申し分ない」と説明した。
 全盛時の150キロ台後半をマークした直球こそないが、140キロ台後半のツーシームを武器に技巧派としてフル回転。全53試合に中継ぎ登板して4勝もマークした。オリックスは今季、右の先発で規定投球回数に達したのは金子千と木佐貫だけとあって、来季38歳となる朴賛浩には先発ローテションの一角として大きな期待を寄せている。
 今オフは巨人を戦力外となった李スンヨプを獲得。韓国の至宝ともいうべき、投打のスーパースターがそろうことになったが同本部長は「相乗効果を含めて大いに期待している。在日韓国人の方も関西には多いし、注目してもらえると思う」として、Bクラスからの巻き返しに期待を込めた。

 ◆朴 賛浩(パク・チャンホ)1973年6月30日、韓国生まれの37歳。漢陽大を中退して94年にドジャースと契約。韓国人初の大リーガーとなった。97年以降は5年連続2ケタ勝利を達成し、01年には球宴に出場した。同年、ボンズ(ジャイアンツ)に年間本塁打新記録の71号を打たれた。その後はチームを転々とし、今季はヤンキース、パイレーツでプレー。1メートル88、92キロ。右投げ右打ち。今季年俸は120万ドル(約1億円)。

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2010年12月21日のニュース