バッティングセンターで佑ちゃんと“対戦”できる?

[ 2010年12月21日 06:00 ]

入団発表で札幌ドームのマウンドからボールを投げる斎藤。バッティングセンターで“対戦”できるかも…

 斎藤を打ち込め。バーチャルバッティングの業界最大手「キンキクレスコ」が、日本ハムにドラフト1位右腕、斎藤佑樹投手(22=早大)起用のオファーを出したことが20日、分かった。

 バーチャルバッティングとは、プロの投手との対戦を疑似体験できる映像付きピッチングマシンで、今では全国各地のバッティングセンターで導入されている。同社関係者は「すでに企画書は提出しています。許可を頂ければ野球人気が盛り上がる起爆剤となるのでは」と来年1月にも北海道入りして球団側と協議を進めたい意向を示した。
 同社は日本ハム・ダルビッシュ、西武・涌井、楽天・田中ら各球団エース級と契約を結んでおり、全国160カ所以上のバッティングセンターに映像を提供している。プロで実績がない新人の起用は異例中の異例だが、キャンプ前から球界の話題を独占する斎藤が登場するとなれば、日本中のバッティングセンターから映像使用の申し出が殺到することは間違いない。
 今後、交渉が順調にまとまれば2月の名護キャンプで投球フォームを撮影。3月25日のプロ野球開幕までには製品化が可能になる見込みだ。大人から子供まで楽しめるバッティングセンターは、野球人気の底辺を支えている。実現すれば斎藤との対戦を希望する野球ファンが、バットを手にバッティングセンター通いすることになりそうだ。

 ▽バーチャルバッティング 日本初の映像システムとして丸紅、日立製作所、キンキクレスコの3社で共同開発。94年に製品を発表以来、またたく間に全国各地に広がった。ダルビッシュ、涌井、田中のほかに藤川(阪神)、由規(ヤクルト)、前田健(広島)、和田、杉内(ともにソフトバンク)らそうそうたる投手が同社と契約し、バーチャル対戦で野球ファンを楽しませている。

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2010年12月21日のニュース