青木高が初完封!広島が中日に圧勝

[ 2010年4月30日 21:11 ]

 【広島9-0中日】本拠地のお立ち台に上がったのは、これまで主役になる機会が少なかった2人。今季初勝利をプロ初完封で挙げた28歳の青木高と、13年目で初の満塁本塁打で左腕を援護した女房役の倉だった。

 青木高にとって今季6度目の先発の試合は、2―0の三回に大きく動いた。1死満塁で打席に倉。「(開幕から)ずっと良い投球をしていたので、何とか勝たせてやりたかった」。変化球をうまくすくい上げ、打球は左中間席へ飛び込むグランドスラム。この一発が青木高を乗せた。
 左腕は「点を取ってもらったあとが大事だと思った」と言う。直後の四回は3者連続三振。100キロ台のカーブと内角攻めがさえ、8安打8奪三振。岐阜商高―愛知大、日産自動車を経て入団した4年目。幼いころファンだった中日相手にプロ初完投を完封で飾り「完封は夢のようです。神様が見ていてくれたかな」と喜んだ。
 横浜に完敗した前日、野村監督は起爆剤となれる存在の出現を求めていた。オフのフォーム改造がようやく実を結んだ青木高と、今季3度目の先発マスクの倉がその期待に応え、広島が連敗を2で止めた。

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2010年4月30日のニュース