鳥谷が決めた!阪神サヨナラ勝ち3連勝で貯金5

[ 2010年4月30日 21:28 ]

9回、サヨナラ打を放ちナインから手荒い祝福を受ける阪神・鳥谷(中央)

 【阪神4-3巨人】感情を表に出すことが少ない男が右拳をぐっと握った。「抜けた瞬間に勝手に(ガッツポーズが)出てました」。同点の九回1死満塁。一塁線を抜けるサヨナラの一打を放った阪神の鳥谷は一塁を回ると、チームメートにもみくちゃにされた。

 両者譲らぬ試合を動かしたのはベテランの一振りだった。1死走者なしから代打で登場した桧山が越智の初球ストレートを一閃。フェンス直撃の三塁打で「開幕してからチームに貢献できてないという気持ちが大きかった」と言う40歳が一気に絶好機をおぜん立てした。
 これに選手会長の鳥谷が応える。マートン、平野が連続四球で満塁。1死で外野フライでも許される場面。「相手も四球は嫌だし、積極的にいけば結果はついてくる」と精神面で優位に立った。早大の後輩、越智の2球目をきれいにはじき返し、試合に決着をつけた。
 阪神は3連勝で4月の勝ち越しを決め、貯金は5まで増えた。首位巨人との3連戦の初戦をものにし、鳥谷の口も自然と滑らかになる。「接戦を取れたのはシーズンを通して大きい。あしたもきっちり勝っていい形につなげていけたら」。今季2度目のサヨナラ勝ちにチーム全体が酔いしれていた。

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2010年4月30日のニュース