イチロー以来!福留 メジャー3年目の初満塁弾

[ 2010年4月30日 09:08 ]

ダイヤモンドバックス戦の8回、左越えに満塁本塁打を放つカブス・福留

 カブスの福留孝介外野手は29日、シカゴでのダイヤモンドバックス戦に「2番・右翼」で出場し、メジャー3年目で初となる満塁本塁打を記録した。日本選手の満塁本塁打は、昨年4月のイチロー(マリナーズ)以来でポストシーズンを除き通算16本目。

 福留は3打席目まで遊飛、遊飛、一ゴロと凡退したが、8回無死満塁の第4打席で左越えに今季4号を放ち、4打数1安打で打率は3割2分8厘。チームは5―13で敗れ、3連敗となった。

 大敗したカブスの唯一の見せ場が、福留の満塁本塁打だった。

 それまでの3打席は「少し差し込まれたり、タイミングが合わなかった」と、すべて凡退した。試合も相手の本塁打攻勢で、7回までに1―13と大差がついていた。

 集中力を持続させるのが難しい試合展開になったが、カブスは8回に四球や失策を絡めてようやく無死満塁のチャンスをつくった。打席に入った福留は「あの点差だったし、自分の打席に集中した」と気持ちを入れ直した。

 低めの速球がきた初球。「(4打席目で)球筋が見えてくる」ときれいな流し打ちで、左翼席最前列にたたき込んだ。

 今季4号、大リーグ3年目で初となる満塁弾を「打ったのは真っすぐ。集中してちゃんと打てた」と振り返ったが、試合後は3連敗に浮かない表情。「勝率5割を目標とか言うより、どれぐらい早く自分たちのプレースタイルを取り戻せるかが大事」と、チーム事情に目を向けた。(共同)

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2010年4月30日のニュース