渡辺直、代打起用に応える！強い気持ちでサヨナラ打

　【楽天２－１オリックス】決め手を欠いた楽天を最後に救ったのは、打撃不振で先発落ちした渡辺直だった。延長十一回１死満塁。「チャンスで打てない場面をベンチから見ていた。自分が決めると、強い気持ちで打った」と代打起用に応え、連敗を３で止めるサヨナラ右前打を放った。

　大型ビジョンには打率１割９分２厘の数字。レスターの剛速球に振り遅れて追い込まれたが、最後は開き直ったようなスイングだった。１５３キロをライナーで打ち返し、そのままの勢いで上がったお立ち台では「何も覚えていない」と興奮の口ぶりだった。
　再三の好機をつぶし続ける戦いぶりは褒められたものではないが、負けが込んでおとなしくなってしまったチームには、勝利こそが何よりの良薬だろう。「少し吹っ切れた。元気なプレーを見せていきたい」と大声でファンに誓った。