育成ドラフト1位左腕・星野“山口の道”

[ 2010年2月10日 06:00 ]

育成契約の背番「100」星野が、キレのある投球を見せ、原監督も頼もしげ

 巨人にまた1人、育成選手の有望株が現れた。育成ドラフト1位左腕・星野がA班(1軍)の練習に初参加し、躍動感あふれるフォームからブルペンで計66球。原監督は「山口を初めて見た時と同じような雰囲気。細かいことは抜きに、すべてがいい。近い将来に(背番号が)3ケタから2ケタになる予感がする」と絶賛した。

 捕球した阿部も「面白い。ちょっと変則気味に来る」と評価。横浜・川村スコアラーは「直球が手元で伸びる。チェンジアップ、スライダーもいい」と新戦力に警戒を強めた。
 北信越BCリーグの信濃在籍時は月給12万円。オフは長野県内のキノコ園での箱詰め作業で日給8000円を稼いでいた。「野球だけできる生活は本当に幸せ。支配下登録されて早く東京ドームのマウンドに上がりたい」。5球投げれば肩が仕上がると胸を張り、救援の適性も十分。背番号は「支配下選手に一番近い」との意味が込められた「100」。ハングリー精神旺盛の25歳は13日の紅白戦に登板予定だ。

 ◆星野 真澄(ほしの・ますみ)1984年(昭59)4月4日、埼玉県生まれの25歳。埼玉栄から愛知工大を経て07年にバイタルネット入社。09年に北信越BCリーグ・信濃に入団しチームトップの8勝。同年の育成ドラフトで巨人から1位指名を受けた。1メートル81、72キロ。左投げ左打ち。

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2010年2月10日のニュース