昨季はわずか1…横浜屈指の足を生かせ!ノルマは40盗塁

[ 2010年2月10日 08:33 ]

ノックを受ける横浜・松本啓二朗

 【横浜担当・江村 聡信】

 横浜の松本啓二朗外野手(23)が9日、早朝練習で特打、全体練習後には特守を行った。休日前に設定された計3時間の個別練習。文字通り“地獄のキャンプ”をこなした松本が、宿舎に引き揚げる道中でつぶやいた。「さすがに疲れました。何スイングしたかわからないです。あしたは休みだから朝の体操がない。とにかく寝たいです」。
 50メートル5秒7を誇る横浜屈指のスピードスター。スパイク内部のインソールも「違和感なくはけて、とにかく速く走れるものを」と人一倍感覚を大事にする。新人だった昨季は1盗塁に終わったが、現役通算352盗塁の島田ヘッドコーチから40盗塁をノルマに課せられた。「簡単にできる数字だとは思っていない。まずは塁に出ないと始まらないし、すべての面で去年よりレベルアップが必要」。島田ヘッドを連日の質問攻めにして、走塁のコツをつかもうとしている。
 目の色が違う。ドラフト1位の即戦力外野手として期待された昨季は「1番・中堅」で開幕先発デビュー。だが、プロの投手の球威、変化球に苦戦して4月末には2軍に降格した。終盤に再昇格したものの22試合で打率・136。早大の同期・細山田が捕手陣最多88試合に出場したことを挙げ「あいつは1年間1軍にいられたから評価された。シーズンを通して上にいることが大事」。勝負の2年目にかける意気込みを口にする。
 金城、早川らとの中堅定位置争いはし烈だ。「監督が“松本を使おう”と思えるレベルにならないと。開幕してからパフォーマンスが発揮できないとレギュラーになれない」。静かな闘志を燃やす背番号6から目が離せない。

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2010年2月10日のニュース