ロッテ 渡辺俊復活の兆しも「それでやったら失礼でしょう」

[ 2010年2月10日 07:25 ]

防護ネットなしでシート打撃に登板した渡辺俊

 【ロッテ担当・尾辻 剛】

 ロッテの石垣島キャンプは第2クール最終日を迎え、主力、ベテラン組もフリー打撃に続々と初登板した。中でも上々の仕上がりぶりを示したのが渡辺俊介投手(33)と小林宏之投手(31)だ。昨季3勝13敗からの巻き返しを期す渡辺俊は104球を投げて安打性7本、新守護神・小林も80球で安打性3本と、安定感のある内容だった。
 大松、里崎らと対戦した渡辺俊は、大松に2本の柵越えを許したものの、制球、テンポとも良く空振りも4度奪った。「だいたいイメージ通りに投げられた。いい感じで仕上がっています」。清水が横浜に移籍し、開幕投手候補の1人でもあるが「去年3勝ですよ。それでやったら失礼でしょう。(開幕は)特別なものがあると思うけど、意識はしない」と語った。
 小林は今江、竹原らを圧倒。投手の方が仕上がりが早い時期とはいえ打者が振り遅れてファウルになるシーンが目立った。「打者が(打席に)立つと力が入って体の開きが早くなる時があるけど、今の時点では上出来です」。昨季は4勝13敗も、05年からの3年連続を含む4度の2ケタ勝利は今の投手陣でNo.1の実績。チーム低迷の一因となった救援陣の不安解消のために配置転換された右腕は意欲十分の調整を続けている。
 本来、エース格の2人が昨季はリーグワースト13敗を喫し、合わせて借金19。両者の復調がV奪回の大きな鍵を握っていることは、本人たちが一番分かっている。

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2010年2月10日のニュース