空振りしない巨人ドラ4!ポスト阿部候補 原監督も評価

[ 2010年2月10日 07:18 ]

フリー打撃で快音を響かせる市川(投手・藤井)

 【巨人担当・阿部 令】

 巨人のドラフト4位ルーキー・市川友也捕手(24)が9日、宮崎キャンプ第2クール最終日に、フリー打撃で藤井と対戦した。20スイングで柵越え1本を含む安打性の当たりは6本と上々の内容。強肩とスローイングの良さに定評があるポスト阿部候補が、打撃でも首脳陣に好アピールした。
 右打席から放たれた打球が、無人の左翼席中段で大きく跳ねた。藤井が投じた10球目、内角直球を完ぺきにとらえ、鋭い弾道でスタンドイン。2球目には右方向に大ファウルを放つなど、広角に打ち分け「きょうはいい感触で振れました。自分でも当たれば飛ぶと思います」と手応えをつかんだ。
 今キャンプでは、長野、土本とともに新人ながら主力組のA班入り。捕手の守備練習では、阿部らと並ぶと体格は見劣るが、打撃センスでは引けを取らない。「柵越えは1日1本しか出てませんけど、まだプロのボールに空振りもありません」。連日の居残り特打では、篠塚打撃コーチから体が前に突っ込む癖を指摘され、矯正に着手。「それを直して(ボールに)当たるようになった」と話すが、その吸収力も市川の特長だ。
 原監督は第2クールの総括として、東海大相模―東海大と歩んだ後輩でもある市川を「パワー、スピード(があり)、テクニックまではいかないけど、かなりの位置でやれている選手」と認めた。将来の正捕手奪取へ、まずは開幕1軍に名乗りを上げる。

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2010年2月10日のニュース