さすがです マー君がカーブを投げるワケ

[ 2010年2月10日 08:39 ]

 【楽天担当・間 淳】

 軸足(右足)にしっかり体重を乗せ、踏み込んだ左足に余すことなくその力を伝える。楽天の田中将大投手(21)が沖縄・久米島キャンプの第2クールのブルペンで最も意識したのは体重移動だった。
 左足を上げて静止。長いときは右足一本で立ったまま5秒も静止してから投球する。ブルペン後は「軸足への体重の乗り具合を確認した。体重移動、フォームのバランスを意識した」と必ず口にした。
 第2クール最終日の8日、初めて捕手を座らせて投球した。そのうち唯一投げた変化球がカーブだった。全50球のうち7球を占めた。昨季、田中が最も多投した変化球は、ウイニングショットのスライダー。続いて、フォーク、チェンジアップが多かった。
 1試合に120球を投じると計算すると、配球の割合は直球とスライダーで8割強の100球。フォーク10球、チェンジアップ7球、カーブはわずか3球。カーブは全体の2・5%にすぎないが、ブルペンでは最初に解禁した変化球だった。
 田中はカーブを決め球として使うために練習しているわけではない。「カーブはいいフォームで投げないと曲がらない。しっかり体重移動ができているか確認できる」。ブルペンでカーブを投げる意図を説明した。
 1月中の自主トレで右足首に違和感を覚え、例年よりもブルペン入りは遅れた。それでも「焦りはない。日々、ステップアップしている」と言い切る。やるべきことはわかっている。質にこだわった調整でシーズンの準備を進める。

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2010年2月10日のニュース