仁志 米球界目指すも声かからず…引退と向き合い練習

[ 2010年1月25日 18:13 ]

 昨季限りで横浜を退団した仁志敏久内野手が引退の可能性と向き合いながら、米球界入りを目指して汗を流している。

 横浜市内の施設で自主トレーニングを行った25日、仁志は「(オファーは)何もない。トライアウトとか具体的なこともない」と現状を説明した。「シーズンが始まったら(移籍は)難しい。可能性の薄いことにしがみついても仕方ない」とも話し、4月上旬をめどにして移籍先が決まらない場合、現役を退く意向を明らかにした。
 巨人で主力として長く活躍したが、昨季は出場51試合、打率1割5分9厘に終わった。38歳は「年齢と数字を見ればどこも難しい」と移籍が簡単でないことも理解している。渡米予定はない。「先のことを考えて練習すると気持ちがめいるので、あまり考えないようにしている」と苦しい胸の内を明かした。
 移籍先は米大リーグ傘下の球団に絞る。現役に固執するのではなく、メジャーを意識した中での環境に身を置くことにこだわる。「先の自分につながることをしたい。人生にやり残したことがないように」とオファーが届く日を待ち望み、練習を続ける。

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2010年1月25日のニュース