豪華5投手競わせる“巨人抑えダービー”

[ 2009年12月13日 06:00 ]

オーストラリア・クイーンズランド州のゴルフ場関係者が捕まえたウォータードラゴン(トカゲ)を差し出され、恐る恐る指を出す巨人・原監督

 優勝旅行でオーストラリアに滞在中の巨人・原辰徳監督(51)が12日、来季の守護神について言及。基本的にはクルーンを抑えに起用する方針を示しつつ、インディアンスから移籍した小林を筆頭に、越智、豊田ら守護神候補の名前も挙げ、競わせる方針を明かした。

 クイーンズランド州のゴルフ場で行われた球団コンペで原監督はグロス74、ネット70・4で見事に優勝。表彰式でも笑顔を振りまいていたが、その後に来季の守護神について問われると「(クルーンが)弱音を吐いたり、コンディションが悪ければ小林、豊田らが虎視たんたんと狙っている。越智も大きな存在ですね」と勝負師の表情に変わった。
 ここ2年で通算68セーブを挙げているクルーンに対する原監督の信頼は厚い。ただ、助っ人右腕は今オフに右ひじを手術する予定で、来年2月のキャンプインの時点でのコンディションは未知数。メジャー帰りで実績抜群の小林、4月30日の広島戦(マツダ)でプロ初セーブを挙げるなど、今季はクルーンが故障で離脱した際の“代役守護神”を務めた越智らが抑えのポジションを奪取する可能性は十分にある。
 今季はリーグ3連覇と7年ぶりに日本一を奪回したが、原監督に慢心はなく「2009年はこうだったと言って、2010年もとは考えない。選手だって進化している」と守護神だけでなく、先発陣も競わせてチーム力をアップさせる方針だ。
 クルーン(152)、小林(日米で233)、豊田(157)、越智(10)、これにM・中村(102)を含めれば計654セーブ。来春の宮崎キャンプのブルペンでは、豪華な顔ぶれで“守護神争い”が展開される。

 <豊田グアム入り ハードトレ宣言>今季5セーブを挙げ、通算157セーブの豊田が、来季へ向け早くもスタートを切った。成田空港発の航空機で自主トレ先のグアム入りし「十分休んだからね。グアムでは肉体的にも精神的にも追い込んでいきたい」と厳しいトレーニングを自らに課すことを宣言した。来季は小林の加入で中継ぎ、抑えの競争は激化するが「他がどうとかは関係ない。自分は自分のやれることだけを考えたい」と語った。

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2009年12月13日のニュース