G木佐貫←→オリ高木 トレード成立“秒読み”

[ 2009年12月4日 06:00 ]

交換トレードが成立間近であることが明らかになった巨人・木佐貫洋投手とオリックス・高木康成投手

 巨人・木佐貫洋投手(29)とオリックス・高木康成投手(27)の交換トレードが成立間近であることが3日、明らかになった。4連覇へ向け、左投手の補強を進めている巨人と、先発、中継ぎ両方で右投手の強化を狙うオリックスの思惑が合致。交渉は最終段階に入っており、早ければ、4日にも両球団から正式発表される。

 左投手が補強ポイントの巨人は、日本ハムからFA宣言した藤井との入団交渉と並行してトレードを進めていた。オリックスの左腕・高木と木佐貫の交換トレード成立が秒読み段階に入った。
 木佐貫は07年に12勝を挙げたものの、昨季は6勝止まり。今季は8月13日の広島戦(マツダ)1試合に登板。その試合で勝敗はつかなかったが、2回2/3を4安打3失点の乱調だった。それでも今季は2軍で20試合に登板してイースタン・リーグ最多となる9勝を記録。先発も中継ぎもできる右投手を求めていたオリックスで再び輝きを取り戻す可能性は十分ある。
 オリックスの高木も同じように07年は中継ぎとして54試合に登板して4勝3敗、防御率2・62の好成績を残している。昨年の開幕当初も中継ぎとしてフル回転していたが、左ひじを痛めて10月に手術に踏み切った。その影響もあって今季は6試合に登板して1勝2敗。新天地で復活を目指すことになる。
 巨人は先発左腕の高橋尚がメジャーに挑戦するため、今オフの補強ポイントは左投手だった。この日は都内で藤井と入団交渉を行い、8日にも入団が決まる見込み。ここ2年は中継ぎとしてフル回転している山口が先発に転向するプランもあり、高木が加入すれば、ブルペン陣の厚みは増す。
 大学時代には全日本の3、4番を張り、昨年までは監督として巨人VS阪神の伝統の一戦を盛り上げた原、岡田両監督の間で成立間近となった今回のトレード。4日にも両球団から発表される見込みとなった。

 ≪結婚も明らかに≫オリックスの高木康成投手(27)が結婚することが3日、分かった。お相手は金沢宏美さん(27)=ホテル勤務、大阪市在住の金沢成太さん(54)の次女=で12日に大阪市内のホテルで挙式し、24日に婚姻届を提出する。左ひじの違和感からここ2年は不本意なシーズンだった左腕は「新しい家族ができるわけだし、しっかり責任を持って、ここからの1年1年をしっかりやっていきたい」とプロ11年目に向けて意気込んだ。

 ◆木佐貫 洋(きさぬき・ひろし)1980年(昭55)5月17日、鹿児島県生まれの29歳。川内―亜大を経て、02年に自由枠で巨人入団。1年目の03年は先発ローテーションに定着し、10勝7敗、防御率3・34、180奪三振で新人王を獲得。07年に12勝を挙げたが右肩痛など故障に悩まされ、今季1軍登板はわずか1試合。通算35勝33敗10セーブ、防御率3・96。1メートル86、84キロ。右投げ右打ち。

 ◆高木 康成(たかぎ・やすなり)1982年(昭57)3月30日、静岡県生まれの27歳。静岡高では3年時の99年に春夏連続で甲子園に出場し、夏の甲子園は1回戦で金属バット導入後最多の17奪三振。3回戦敗退も全試合で2ケタ三振を奪った。同年ドラフト2位で近鉄入り。今季まで10年間通算で150試合に登板して13勝21敗、防御率4・26。1メートル82、77キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

2009年12月4日のニュース