ロッテ

[ 2009年12月4日 06:00 ]

スカウトに転身する新里

 究極の選択だった。9月下旬。球団事務所に呼ばれた新里は、現役続行の選択肢とともにスカウト転身を打診された。まだ28歳。今季はプロ初打点を挙げるなど、1軍定着への手応えもあった。

 「プロとしてこれからという時期。約2週間、本当に悩みましたが、凄くやりがいがあるし、今はスカウトに決めてよかったと思います」。同じ28歳でスカウトに転身した石川球団副代表の「やるなら若い方がいい」という言葉に背中を押されて、10月8日に正式に受諾。まだ担当地区は決まっていないが、鈴木チーフスカウトについて東京六大学野球など、関東圏を中心に活動を開始した。
 現役生活わずか6年間も、3球団を渡り歩いて打力を生かすため、捕手だけでなく一、二、三塁も経験した。「大変だったけど、勉強になった。これから生かしていきたい」。今度は選手を発掘する立場へ。新里のユーティリティーぶりは、さらに生かされる。

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2009年12月4日のニュース