“辛抱しない”トーリ監督 だから初戦に勝った

[ 2009年10月8日 17:15 ]

 【ドジャース5-3カージナルス】今季のカージナルス戦は2勝5敗と分が良くない。だからこそ、ドジャースのトーリ監督は地区シリーズの開幕権にこだわり、手にした地の利と積極的な采配で初戦勝利を手繰り寄せた。

 1点差に迫られた四回途中、生命線の制球に苦しむ先発ウルフをあっさり見限り、継投策に持ち込んだ。ヤンキース時代の参謀役、ジマー氏から教えられたという。「ポストシーズンは辛抱なんかせずに、必要と思った時に必要な手を打つことがすべてだとね」。強力打線の目先を変えながら反撃を巧みにかわした。
 追加点は犠飛と押し出し死球。走者が出れば5万6千人の大歓声が相手投手に重圧をかけ続けた。五回の犠飛はファーカル。「我慢、集中してストライクを投げさせた」と好投手カーペンターの11球目を高々と打ち上げた。押し出し死球を得た六回2死満塁は、指揮官は次打者席に通算564本塁打のトーミを置いて重圧を増幅させた。
 「われわれは多才なチームだ」とトーリ監督。短期決戦の流れをつかむために「とても重要」とにらんだ初戦でその言葉を裏付けた。(共同)

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2009年10月8日のニュース