足をかばいながらも“ブラ”ボ~弾!!

[ 2009年10月8日 06:00 ]

 【阪神5-1広島】足をかばうしぐさが痛々しい。それでも打席に立てばこれほど頼もしい助っ人はいない。阪神・ブラゼルが4回に16号2ラン。貴重な追加点で勝利をたぐり寄せた。

 「完ぺきだった。本当にあの場面は大事なところ。いいところで打ててよかった」。痛む左ひざも本塁打だから、ゆっくりベースを1周できた。
 台風の影響で雨と強風の中での試合。4回に新井が先制打。なお1死二塁で、ブラゼルが前田健の内角の直球を叩くと打球は風にも乗って右翼席中段に突き刺さった。9月30日以来の一発。ブラゼルがアーチを放てばチームは11連勝だ。
 9月7日に「左大腿四頭筋筋挫傷」で出場選手登録を外れた。完治を待たずに9月中旬に1軍に復帰したが状態は一進一退。9月30日の本塁打の直前の打席では左足を再び痛めた。4日の中日戦は練習参加しただけで、ベンチにも入らず欠場。すべては最後の3連戦に備えるためだった。「この日が本当に大事な日になると前から思っていたんだ」とブラゼル。「足が爆発してでも試合に出る」との決意は偽りではなかった。
 残り試合は8、9日、ヤクルトとの直接対決2連戦。連勝ならCS進出が決まる。「きょうの勝利で勢いに乗って神宮に行く。できる限りのことをやってCSに行きたい」とブラゼル。あとはもう勝つしかない。

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2009年10月8日のニュース