松井秀 あの日も10・7だった

[ 2009年10月8日 11:49 ]

 【ヤンキース7-2ツインズ】本拠地の大観衆の歓声と強い風に乗り、打球はバックスクリーンに飛び込んだ。ヤンキースの松井秀がポストシーズン通算7本目の2点本塁打。4―2とした五回2死一塁で、代わった左腕リリアーノの外角速球を豪快に振り抜いた。

 過去の対戦で4打数無安打だった左腕をカウント1―2からとらえた。2打席目までは先発左腕デュエンシングにタイミングが合わず、二ゴロ、一ゴロ。中盤の要所で流れを呼び込む大仕事をこなし、チームを初戦勝利に導いた。
 地区優勝決定後、4試合で1安打と調子を落としたが「良くなっている。いい状態で入れる」と話していた通りの一振り。5番を任せたジラルディ監督の「今季の勝負強さは並ではない。ほとんどの試合で指名打者を任せる」との期待に応え、新球場初のプレーオフで幸先のいいスタートを切った。
 苦しい時期を乗り越えての一発だ。ポストシーズンでの本塁打は2005年の地区シリーズ第3戦以来。この日と同じ10月7日だった。それから左手首、両ひざの手術を経験した。2年ぶりに戻ってきたプレーオフの舞台で、復活のアーチをかけた。(共同)

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2009年10月8日のニュース