広島一筋、緒方も引退…2軍コーチ濃厚

[ 2009年10月2日 06:00 ]

 広島は1日、緒方孝市外野手兼コーチ(40)が今季限りで現役を引退すると発表した。同選手から申し入れがあり、球団が受け入れた。最終戦となる10日の巨人戦(マツダスタジアム)で引退セレモニーを行う。

 23年間、カープ一筋でチームを引っ張ってきた男は「自分の最大のセールスポイントである“走ること”“守ること”ができなくなってきた。打つこともチームの勝利に貢献できていないことを考えたら、辞めるときだなと思った」と話した。
 95年から3年連続で盗塁王を獲得したが、98年に右足首を痛め、その後も両ひざの故障などに悩まされた。昨季からはコーチ兼任となったが、主に代打で52試合に出場し、打率・167だった。球団は、部門は未定ながら2軍コーチ職を打診する構えだ。
 「10日は引退試合でなく、CSを決める試合になってほしい。ファンもそれを望んでいると思う」と緒方。チームを誰よりも愛する男は最後まで信念を貫きユニホームを脱ぐ。

 ◆緒方 孝市(おがた・こういち)1968年(昭43)12月25日、佐賀県生まれの40歳。86年に鳥栖からドラフト3位で広島に入団。走攻守3拍子そろった外野手として活躍し、95年から3年連続で盗塁王を獲得。ゴールデングラブ賞も95年から5年連続で受賞した。昨季から野手コーチ兼任となった。1メートル81、80キロ、右投げ右打ち。

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2009年10月2日のニュース