えっ!ドジャース王手から4連敗でマジック消滅

[ 2009年10月2日 06:00 ]

 ドジャースが30日(日本時間10月1日)のパドレス戦で1安打の零敗。地区優勝へのマジックを1としてからの4連敗でマジックは消滅した。さらに、先発の柱である黒田博樹投手(34)が首痛を訴え、残り試合の登板回避が決まった。2日(同3日)からはマジック対象のロッキーズとの直接対決3連戦。すでにワイルドカード以上でのプレーオフ進出は決めているとはいえ、地区シリーズの本拠地開幕権を得るためにも、あと1勝が必要だ。

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 【ドジャース0―5パドレス】今季2度目の4連敗。しかも初回にケンプが左前打を放った1安打での零敗に、トーリ監督は「BAD NEWS BEARS(がんばれ!ベアーズ=弱小少年野球チームを描いた映画)といい勝負だ。私が感じる以上に選手は失望している。プレーオフ進出を決めただけで十分とは思っていない」とため息をついた。
 マジック1として迎えた27日のパイレーツ戦で3点リードの9回に逆転負けを喫した。あと3アウトで勝利の美酒に浸れるところが、4日連続の足踏みだ。悪夢の逆転負け後、3試合で一度もリードを奪えていない。
 野手も先発メンバーにこそ名を連ねたが、主砲ラミレスが左太腿痛を抱える。正三塁手のブレークも左太腿痛で戦列を離れている。さらにこの日は黒田が首の張りを訴え、レギュラーシーズンの登板回避が決まった。「自分は深刻ではないと思っている。一日一日様子を見ながら、今後のことを決めたい」と話したが、トーリ監督は「黒田には完治するまで焦るなと伝えた。それまではブルペン投球もさせない」とした。7日(日本時間8日)から始まる地区シリーズへぶっつけ本番となる影響は否定できない。
 マジック対象のロッキーズが1日のブルワーズ戦に勝利した場合、ド軍が地区優勝するためには、2日からの直接対決3連戦で1勝が必要。地区優勝なら地区シリーズ、さらにリーグ最高勝率ならリーグ優勝決定シリーズの本拠地開幕権も得られる。常に敵地スタートのワイルドカードとは雲泥の差だ。「流れを変えたい。このままなら、プレーオフに向けた流れをつかめない」。名将トーリ監督の言葉は切実だ。

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2009年10月2日のニュース