立教新座の18歳監督 コールド夏デビュー

[ 2009年7月12日 06:00 ]

 第91回全国高校野球選手権大会(8月8日開幕、甲子園)の埼玉大会、18歳の城崎智弘監督率いる立教新座が7回コールド勝ちで2回戦進出を決めた。

【埼玉大会組み合わせ


 【立教新座9-2所沢】18歳の青年指揮官に、満面の笑みが浮かんだ。城崎監督にとって“初めての夏”は7回コールド発進。2時間12分の戦いを終えると、ようやく安どの息をついた。
 「選手も自分も緊張していた。初戦が無事終わってホッとしている」。3点リードの6回無死二、三塁からスクイズを敢行。結果は失敗に終わったが1点にこだわる姿勢を貫いた。終わってみれば9安打12四死球と一方的な展開となったが、最後まで冷静沈着にサインを送った。
 青年監督の素顔は立大法学部1年生。昨夏南埼玉大会では、同校の二塁手として準優勝を経験した。大学では野球部に入部しないと決めていたところ昨年12月、監督就任を打診され「何を言っているのかと驚いた」。昨夏二遊間を組んだ藤主将らを指導することに当初は戸惑いも感じたがようやく慣れてきた。ただ、学生の本分は勉学。この日も午前9時から英語の試験をこなし、終了後に選手と合流して“ダブルヘッダー”をこなした。
 「一回コールド勝ちしたぐらいで強いと思ったら、足をすくわれる」と指揮官。昨夏はあと1勝で大舞台を逃した。夢の続きは後輩たちとともにつかむつもりだ。

続きを表示

2009年7月12日のニュース