うっぷん晴らした松井秀 甘い球待ち続けた

[ 2009年7月12日 14:24 ]

 【ヤンキース8-14エンゼルス】うっぷんを晴らす一発だった。3試合ぶりに先発した松井秀が14号ソロ本塁打。7―10の8回、カウント2―1からバルジャーの外角スライダーを豪快に振り抜くと、打球は深く、高い右中間フェンスを越えていった。

 7月4本目のアーチは、4番ロドリゲスとほぼ同じところに打ち込む2者連続本塁打。松井秀は「甘く入ってきた球をちゃんと打てて良かった。若干詰まり気味だったが、角度は良かった」と手応えを口にした。
 それまで先発右腕ウィーバーに3打席連続三振を喫していた。「うまく攻められた。追い込まれるまで甘い球があまりなかった」。ただ、いまの松井秀は落ち着いて気持ちを切り替えられる。
 一回に内角低めの際どい球をストライクと判定され、見逃し三振に倒れたものの「審判がミスしたと思わないと変に追い掛けてしまう。自分のストライクゾーンは変えない」。待ち続けた甘い球を逃さなかった。
 苦しみながら、最後に手応えを感じる一打を放った。チームは敗れたが「試合展開としては多少、面白くなったと思う。明日につながればいい」と話した。

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2009年7月12日のニュース