「速度出しすぎて…」運転の26歳副部長逮捕

[ 2009年7月12日 06:00 ]

 大分県日出町の大分自動車道で柳ケ浦高校の野球部員46人が乗ったバスが横転、1人が死亡した事故で、同校教諭で運転手の野球部副部長不破大樹容疑者(26)が大分県警高速隊の調べに対し「速度を出しすぎてハンドル操作を誤った」と供述していることが分かった。学校によると、昨年6月に大型免許を取得したばかりだった。

 大分地方気象台によると、当時は小雨が降っていた。高速隊はぬれた路面でスリップしたとみており、現行犯逮捕した不破容疑者の容疑を自動車運転過失傷害から同致死傷に切り替え、詳しい事情を聴いている。
 高速隊によると、46人は1、2年生で死亡した2年の吉川将聖君は左後方の座席から車外に投げ出されたという。残る45人のうち5人が重傷、37人が軽傷。3人と不破容疑者にケガはなかった。現場は合流地点のため、制限速度は40キロ。バスは左カーブで側壁に接触後、50~60メートル走って横転した。
 柳ケ浦高校によると、午前8時ごろ、学校から2台のバスに分乗し、大分市の野球場に出発。横転したバスには控え選手が乗っていた。バスには運転席以外にシートベルトがなく、高速隊は大分運輸支局に照会するなどして安全面で違反がなかったかを調べる。

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2009年7月12日のニュース