桑田氏の甥、川越初雁・東福寺がサヨナラ打

[ 2009年7月12日 06:00 ]

<川越初雁・県立浦和>9回2死満塁、右越えにサヨナラ打を放った川越初雁・東福寺

 【川越初雁3-2浦和】劇的な幕切れを狙っていた。同点の9回2死満塁で元巨人・桑田真澄氏の甥(おい)にあたる埼玉・川越初雁の4番・東福寺が外角高めの直球を右越えに運んだ。人生初サヨナラ打。両手を突き上げた2年生主砲は一塁ベースで跳び上がった。

 「お前で決めてこいと言われて…。言葉にならないです」。東福寺の母・三紀さん(44)は、桑田氏の真紀夫人の実姉。いとこにあたる桑田氏の長男、桜美林・真樹とは週に2、3度連絡を取り合う仲だ。今夏はベンチ入りを外れた同じ年の真樹から前夜「ホームラン打ってこい」と電話で激励された。第4打席まで内野安打1本も内野ゴロ3つ。最後に値千金の一打を放った。1メートル82、93キロの恵まれた体格だが高校では本塁打ゼロ。「自分は中距離打者。先輩と1試合でも長くやりたい」。ナインの手荒い祝福を受けた東福寺が“叔父譲り”のひたむきさで突き進む。

 東福寺 進吾(とうふくじ・しんご)1992年(平4)7月1日、東京・新宿区生まれの17歳。小2のとき鶴ケ岡野球クラブで野球を始める。中1まで富士見シニアに所属し、中2から大井東中でプレー。尊敬する選手は桑田真澄氏(元巨人)。家族は母、弟。1メートル82、93キロ。右投げ右打ち。血液型A。

 ▼桑田真澄氏 まだ2年生だし、3年生の最後の夏のためにもまた次の試合も頑張ってほしい。凄く体の大きい選手。そういう場面で打てて自信にもなったと思うし、これからも感謝の気持ちを忘れず、楽しくやってほしいね。

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2009年7月12日のニュース