スカウト来てたの?日章学園・那須試合に集中

[ 2009年7月12日 11:28 ]

 【日章学園8-0西都商】144キロ右腕、宮崎・日章学園のエース・那須が完封発進(7回参考)。開会式当日のマウンドで緊張して当たり前だが、1年夏からベンチ入りしている那須は違った。「打たせて取るピッチングを心がけた。そうした投球ができました」と冷静にチームの勝利に徹した。

 直球の最速は138キロ止まり。それでも随所でキラリと光る内容を見せて、2安打9奪三振の堂々たる内容だった。試合後は「普段の8、9割(の力)で投げました」と淡々としたものだった。
 畑尾監督は「全体が緊張する中で那須と片平のバッテリーが、リラックスしていた。そのことがいいムードにつながりました」と話す。さらに那須に関しては、力んで崩れることがなくなったと称賛。「さすがに体験を踏んでいるだけに、そこに成長を見る」と明るい表情だった。
 スタンドではプロのスカウトの目が光っていたが、那須は「来ていることすら知りませんでした」と試合だけに集中していた。最後の夏にかける思いは誰よりも強い。

 ◆那須 裕志(なす・ゆうし)1991年(平3)7月16日生まれの17歳。宮崎市出身。赤江小3年の時に軟式野球を始める。ポジションは投手。赤江東中も軟式でプレー。高校では2年春からエース。昨秋の九州大会の1回戦・津南戦で敗れたが10回15奪三振。好きな投手は日本ハム・ダルビッシュ。1メートル80、68キロ。右投げ右打ち。

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2009年7月12日のニュース