妖精ノムさん マンガでビジネスマン指南

[ 2009年6月16日 06:00 ]

妖精になる?楽天・野村監督

 ノムさん、妖精になる――。楽天・野村克也監督(73)を主人公にした漫画が来月2日に発売される。漫画の主人公となるのは初めてで、タイトルはズバリ「ノムさんに聞け!」(php研究所)。野村監督が手のひらサイズの妖精になって登場し、得意のボヤキで悩めるビジネスマンたちを指南していく内容だ。チームも3連勝で勝率5割に復帰。こちらの“野村節”も再びさえを見せてきた。

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 漫画で初めて主人公を演じる野村監督はニヤニヤしながら自慢げに言った。「オレが漫画になるんだよ。原稿チェックはめんどくさいから“そのまま行っていい”って言ったんだよ」。よくありがちな「野村克也物語」ではない。PHP研究所関係者は「野村監督の考え方で悩めるビジネスマンを指南してもらい、“ノムさん節”でいろんな問題を解決していく漫画です」と話した。それも妖怪?ではなく、妖精役というから驚きだ。
 「ノムさんに聞け!」(税込み1260円)は「新入社員」「女性社員」「中間管理職」「社長」の全4話構成になっており、妖精のノムさんが悩みを解決する。第1話では仕事ができない新入社員を得意のボヤキを交えて説教。茶髪姿をやめさせるなど、現実と変わらぬ姿を演じる。最終話では自分で何でも決めてしまいがちで悩む社長に「部下を信頼して任せることも大事なんだぞ」とリーダー論を展開。各章の最後には野村監督自らが解説し、野球を通して人生を指南する。
 「分かりやすく面白い内容で若い方から年配の方まで幅広く読めると思います」とPHP研究所関係者。手のひらサイズの妖精の姿は、大ベストセラーとなりテレビ化もされた「夢をかなえるゾウ」(飛鳥新社)に登場するインドの神様「ガネーシャ」をほうふつさせる。「ノムさんに聞け!」も大ヒットすれば、テレビ化されて野村監督自らが主演ということになるかもしれない。
 勝率5割に戻したチームは3位・西武とは1・5ゲーム差でAクラス復帰に向けて巻き返しをみせている。妖精ではない本物のノムさんも頑張っています。

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2009年6月16日のニュース