日程“味方”に付けた 2連覇目前のソフトバンク 

[ 2009年6月16日 08:09 ]

 交流戦独特の日程を味方に付け、ソフトバンクが2連覇に大きく近づいている。交流戦前のリーグ戦ではいまひとつで、6月に入ると和田、大隣の先発投手が相次いで戦列を離れたにもかかわらずだ。

 現有戦力で開幕時の先発ローテーションに入っていたのは杉内とホールトンだけ。それでも、6連戦が多いリーグ戦と違って、交流戦は試合のない日が多いため先発の頭数が少なくて済む。
 日程に余裕がある上に若手の藤岡、1年目のジャマーノがともに2勝。新戦力の台頭も大きい。
 打線も松中、小久保といったベテランに頼ることなく、つなぎの意識が高い。下位を打つ田上が交流戦で16打点と、オーティズに次ぐチーム2位。中軸を任される多村は「つなぐイメージ」とチーム一丸の姿勢を感じている。
 ソフトバンクを追うのが西武。ただ、交流戦期間中は同一リーグの対戦が一切ない。今回のようにパのチーム同士の優勝争いになると、直接対決を利しての逆転は難しくなる。
 それでも、渡辺監督は「やっとエンジンがかかってきたし、優勝を目指す」と意欲を燃やす。これは交流戦を「ペナントの鍵」と位置付けているからだ。実際、ソフトバンクは交流戦期間中にパの順位を4位タイから首位と1ゲーム差の2位まで上げた。再開後のリーグ戦をにらんだ戦いも始まろうとしている。

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2009年6月16日のニュース