やっぱり怪物!中田変身49本サク越え

[ 2009年2月5日 06:00 ]

梨田監督(左端)が見守る中、特打をする中田翔

 怪物が進化した。勝負の2年目を迎えた日本ハム・中田が沖縄・名護キャンプで居残り特打を行い、142スイングで49発と大爆発した。

 「あんなに変わるもんッスかねー」と自画自賛の30分だった。第1クール最終日。これまでの3日間でフリー打撃のサク越えはわずか6発。うっ憤を一気に吹き飛ばした。どっしりとした下半身からはじき返される力強い打球。スコアボードの最上部を直撃する140メートル弾も飛び出した。

 打撃の前に福良ヘッドコーチから「稲葉のティー打撃を見ておけ」と指示されたことが効いた。「バットの出し方や角度などを注意して見た」と、07年首位打者の下半身を使ったバットコントロールに注目。すぐさま上半身に頼っていた自身の打撃を修正した。

 その稲葉からは「ホームラン競争をしよう」と声を掛けられた。日本代表候補のベテランが先に打ち142スイングで42発。結果を残して、中田を見守ったが、まさかの敗戦に「今年は意識が違う。やってくれそうだね」と目を細めた。梨田監督も「昨年は10分間でへばっていたけど、やっぱり怪物だね」と成長を認めた。

 右翼へは2発だけ。左翼と中堅を中心にビッグアーチを連発した中田は「形が良ければ、なんぼ引っ張ってもいいんッスよ」。プロ2年目で輝きを取り戻した高校通算87発の怪物。ビッグマウスも復活した。

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2009年2月5日のニュース