落合博満監督「山内さんのおかげでプロに」

[ 2009年2月5日 19:55 ]

 「打撃の職人」「シュート打ちの名人」などの異名を取り、プロ野球に大きな足跡を残した山内一弘氏が、2日に肝不全のため死去していたことが5日、分かった。現役時代は職人肌の打撃で数多くのタイトルを獲得。引退後も熱心な指導者として知られた山内氏には、選手と監督の関係だった西本幸雄氏が「打撃では5本の指に入る選手」、現役時代に指導を受けた巨人の原辰徳監督は「熱心な指導は忘れることができない」と話すなど、球界の各方面から死去を悼む声が相次いだ。

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 ▼中日・落合博満監督の話 山内さんがドラフトで指名して下さったおかげで、プロに入ることができました。大きなきっかけをつくって下さった方で、ただただご冥福をお祈りします。

 ▼西本幸雄氏(大毎時代の監督)の話 調子が悪いとは聞いていたが、今年も年賀状がきたので元気だと思っていた。打撃に関しては5本の指に入るいい選手だった。監督、コーチとしても人望があり、人柄を表していた。

 ▼中日・山本昌投手の話 ドラフトで指名していただいた方で、プロの世界に導いてくれた。今はただただご冥福をお祈りします。

 ▼オリックス・中村勝広球団本部長の話 阪神時代に選手として、監督として深くかかわらせていただきました。選手時代は山内理論に心酔した一人です。監督時代の1995年には打撃コーチとして助けていただき、大先輩なのに支えてくれた。非常に残念です。

 ▼阪神・真弓明信監督の話 突然の訃報に驚いています。現役時代の打撃コーチとして、大変お世話になった方ですから。心からご冥福をお祈りいたします。

 ▼小山正明氏の話 残念です。山内さんとはトレードされた者同士、それぞれのトレード先でお互い頑張らなきゃ、というプレッシャーがかかったし、気合も入ったのが懐かしい。一緒にタイガースでコーチもしたしなあ。最近は名球会のイベントにも顔を出さなかったから、心配してたんだけど…。もうちょっと頑張ってほしかった。ご冥福をお祈りします。
 ▼ロッテ・高橋慶彦打撃コーチの話 広島時代に臨時コーチとして打撃指導を受けました。前年まで最高7本だった本塁打を、4年連続で20本以上打つことができたのも山内さんのおかげ。自分の人生の中で師匠といえる人。今、自分が打撃コーチとして教えることができているのも、山内さんの教えがあったからです。

 ▼ソフトバンク・王貞治会長の話 内角球をファウルにせず打ち返せるシュート打ちの名人だった。無名の県立高からノンプロを経てプロになった努力の人。温和な方で、名球会行事ではいつもご一緒させていただいていたが、最近はお会いしていなかっただけに、突然の訃報は残念でならない。

 ▼巨人・原辰徳監督の話 野球人として多大な影響を受けたお一人であり、熱心な指導は忘れることができません。心からご冥福をお祈りします。

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2009年2月5日のニュース