西武紅白戦で豪華リレー!松坂→涌井→岸

[ 2009年2月3日 06:00 ]

投内連係を行う涌井秀章と岸孝之(前)

 西武の渡辺久信監督(43)が12、13の両日に行われる紅白戦でWBC候補の松坂、涌井、岸の3投手を豪華リレーで登板させるプランを明かした。涌井と岸はWBCでも中継ぎでの起用が予想され、松坂の後を受けることで絶好の予行演習となる。中島、片岡ら日本代表候補に名を連ねる野手陣にとってもエース級3投手の球を同時に見られるとあって、相乗効果が生まれそうだ。

 松坂が投げ、涌井がつないで、岸で締める。そんな豪華リレープランが浮上した。12、13日に行われる紅白戦について、渡辺監督は「ボールの違いがあるからね。WBC候補の3人のリレーは十分にある」と語った。
 3人の継投はファンサービスだけではないメリットがある。WBC球を使用する3投手が同一チームで一度に投げることにより、代表候補ではない西武の選手への影響も少なくて済む。
 指揮官はさらに「短いイニングだし、2人がどこまで繊細かは分からないけど、岸と涌井は第2先発候補として中継ぎに回る可能性があるから」と話した。岸は「僕は(先発か中継ぎかは)気にしていません。なるようにしかなりませんから」とし、涌井は「男は先発です」と先発へのこだわりを見せるなど意識は違うが、WBCの先発候補は松坂、ダルビッシュ(日本ハム)、岩隈(楽天)でほぼ固まっている。第2先発候補としてリリーフに回ることになる2人が、15日の代表合宿開始前に中継ぎの経験をすることは決して無駄にはならない。
 涌井、岸はこの日、2日連続のブルペン投球。2人ともカーブを交えて、約50球を投じた。涌井は「カーブが全然ダメ。次のクールから変化球を入れていきたい」としたがハイピッチでの調整は順調に進んでいる。岸は「1度は紅白戦で投げることになる。代表合宿でアピールする状態にするためにもしっかり投げたい」と覚悟を示した。6日にキャンプに合流する松坂もすでに、何度もブルペン入りしており「実戦で打者相手に投げさせてもらえる。代表合宿までにいつでも投げられる状態にしたい」と紅白戦をひとつの調整の目安にしている。
 「(野手陣も含め)全員代表メンバーに残ってもらいたい。なかなか経験できるものではないから」と渡辺監督。豪華リレーの紅白戦には“壮行会”としての指揮官の親心も含まれている。

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2009年2月3日のニュース