今年の大松は“かなりのモデルチェンジ”

[ 2009年2月3日 20:06 ]

打撃練習に励む大松

 豪快な右翼へのサク越えはない。打球は中堅から左翼方向ばかり。力ない浅い飛球も少なくない。ロッテ・大松のキャンプ序盤のフリー打撃は快音連発に程遠い。しかし、そこにこそ打率アップを求める明確な意図がある。「最初は引っ張っても仕方ない。去年は安打も逆方向には数えるほどだった。僕には率(という課題)があるので」

 昨季は91打点と勝負強さが光った。一方で打率は2割6分2厘。今季は打てる範囲を広げ、既に打てていた範囲はより確実性を上げるよう、しばらくは左方向への打撃に磨きをかけていく。
 オフは「これだけ走っている選手はいないのでは」と言うほど下半身を鍛えた。キャンプ2日目には「少ししか詰まっていないのにバットが折れた。下が強くなってスイングスピードが速くなっているから」と土台の確かさを実感した。その効果で、左方向を意識した練習法にも順応性の高さを感じるそうで、次第に強い打球も増えてきた。
 「タイトルを全部取りにいくぐらいのつもり。一流から超一流に一気に駆け上がりたい」。さらなる飛躍も予感させる。

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2009年2月3日のニュース