メジャー断念…FA相川ヤクルト入り!

[ 2009年1月15日 06:00 ]

 横浜からフリーエージェント(FA)宣言していた相川亮二捕手(32)のヤクルト入りが14日、決定的となった。メジャー挑戦を目指してオリオールズなど複数球団と交渉していたが、条件面で折り合わずに断念。15日に自主トレ先の米ハワイから帰国し、国内で唯一獲得を表明しているヤクルトへ、入団の意思を伝える見通しだ。

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 相川は今月8日に自主トレのため米ハワイに出発し、メジャー複数球団と代理人を通して最終交渉。関係者の話では、条件面で折り合わず「移籍先として米国内は断念したと聞いている」という。複数の関係者の話を総合すると、ヤクルト入りの意向を固めたとみられる。
 相川は昨年11月、メジャー挑戦を視野にFA宣言し、以降は渡米して移籍先を模索。日本人投手の獲得を目指していたオリオールズなど複数球団と交渉していた。ヤクルトはメジャー挑戦を最優先する相川の意向を尊重した上で、獲得に乗り出した。相川自身も「米国に縁がなければ(獲得したい)という話をいただいて本当にありがたい」と入団を前向きに検討する姿勢を見せていた。
 ヤクルトにとっては、最重要課題だった捕手の補強が実現する。07年に引退した名捕手・古田敦也氏以降は正捕手が定まらず、07年は最下位、昨年は5位に終わった。現在は育成も併せて9人もの捕手がひしめく状態。相川は07年に横浜の捕手では史上最高打率の・302をマークするなど打撃にも定評があり、チームリーダーの宮本が「欲しい選手。優勝は彼次第の部分もある」と熱烈なラブコールを送っていた。
 相川は15日に米ハワイから帰国し、ヤクルト側へ入団の意思を伝えるとみられる。ヤクルトの鈴木オーナー代行兼球団社長は「本人からまだ直接聞いていないので何とも言えないが、われわれとしては本人の意向を尊重したい」と話すにとどめたが、01年以来8年ぶりの優勝を目指すには大きな戦力。球団初のFA選手獲得は低迷脱出へのカギとなる。

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2009年1月15日のニュース