上原、不安材料は「どこに散髪に行くか…」

[ 2009年1月15日 10:27 ]

オリオールズとの契約後、本拠地のマウンドの感触を確かめる上原

 ネクタイ姿の上からユニホームを着てマウンドに立った。カメラマンの注文に応じて気持ちよさそうに腕を振る。自然と笑顔が出る。緊張を見せず、自分の入団会見を楽しむのが上原らしい。

 フィールドの感想を問われ「寒い」ととぼける。新天地での不安については「どこに散髪に行こうか…」。周囲に笑いが広がる。それでいて野球の話になると明快なのも上原だ。
 先発にこだわった結果、選んだのがオリオールズだった。先発投手の一番の仕事を心得ている。「イニングにこだわりたい。イニング(の目標が)が達成できれば、ほかの数字はついてくる」。そしてシーズンの目標を問われると「勝つことです」と即答した。
 不安を口にしないのは、巨人で戦いながらも長年大リーグに向けての準備を重ねてきたからだろう。「野球に関しては(不安は)ないです」と断言する。
 「戦力になるだけでない。若い選手たちに見てもらいたい」とマクフェイル球団社長からはチームリーダーとして期待される。1年目からこれほど重い役割を担える日本選手は、上原以外にいないだろう。(共同)

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2009年1月15日のニュース