阪神 14日、岡田監督の辞任を承認へ

[ 2008年10月14日 06:00 ]

 阪神・坂井信也オーナー(60=阪神電鉄社長)は14日、今季限りでの辞意を表明している岡田彰布監督(50)と会談し、辞任を最終承認する。13日、神戸市内の自宅で取材対応した同オーナーは「静かに会いたい。勤務時間内に、こっそり抜けます」と話した。大事なクライマックスシリーズを控えていることもあり、混乱を避けたいとの指揮官への配慮の表れだった。

 電撃的な辞任表明を受け、12日に南球団社長が中日戦(スカイマーク)の試合前に会談したが、岡田監督は「もう決めたこと」と決意を覆すことはなかった。球団側はこれで慰留を事実上断念。このため坂井オーナーの出馬は、5年間の岡田体制に幕を下ろす“けじめの儀式”となる。

 会談の場ではチームの現状についても聞く考え。同オーナーは「優勝はダメだったが、今やっている野球が間違っているとは思わない。広い甲子園を本拠にしている以上、守りを重視していくのが阪神の伝統」と5年間の戦いを高く評価。今後後任人事を進めることになるが、“岡田野球”の継承が基本線となりそうだ。

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2008年10月14日のニュース