西武に思わぬ内紛!ボカチカVSデーブ

[ 2008年10月14日 06:00 ]

ボカチカとのやりとりを説明する大久保コーチ

 小春日和の南郷スタジアムが一瞬で凍り付いた。フェニックス・リーグの四国・九州IL選抜戦。1点リードの4回1死三塁、ボカチカが一邪飛に倒れた場面で“事件”は起こった。一塁ベンチに戻ったボカチカと大久保打撃コーチが激しい口論。殴り合いに発展しそうな修羅場を察した渡辺監督が慌てて止めに入った。英語の怒声は観客席にまで響き渡った。

 ボカチカ「(大久保コーチが)ベンチからうるさくて集中できない!F○○K!BI○CH!」
 大久保コーチ「何こら!先輩に向かって汚い言葉使いやがって!みっともないから裏に来い!」
 ボカチカ「ノー!」
 大久保コーチ「何だこのF○○K野郎が!」

 スラング用語で互いにののしり合う。大久保コーチの言い分は「“犠牲フライを打て”という指示をベンチの端にいた通訳に大声で言っただけ。そしたら放送禁止用語を言ってきやがった」。しかし、複数の選手からは「ベンチからデーブさんがボカを冗談でヤジっていた」との証言もあり、食い違いも。ボカチカは6回の第3打席は“造反”を思わせるスイングで3球三振。7回守備から交代すると、試合終了を待たずに「Nothing(何もない)」とだけ言い残してバスに乗り込んだ。

 渡辺監督は「言葉の行き違いみたいなところもある。お互いさま」と罰則は与えない考えを示唆した。しかし、CS前最後の実戦で起きた“内紛”は少なからずチームに悪影響を及ぼすかもしれない。

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2008年10月14日のニュース