復帰の武田勝が４勝目、ハム快勝！

　【日９－４オ】「マウンドの感触を楽しむ余裕はなかった。試合をつくれて、ほっとした」。左手親指骨折からの復帰登板を果たした日本ハムの武田勝は、４月８日以来の白星に喜びをかみしめた。

　４月２２日以来の登板だった。序盤は緊張から球が上ずり、逆球も多かった。だが、持ち前の緩急を駆使し、６回を４安打１失点。打線の援護や好守に助けられ「５、６回は自分の投球ができて面白くなってきた。これを次につなげたい」と満足感を漂わせた。

　ロッテ戦だった４月２９日。試合前の打撃練習中の打球が当たって利き手を負傷した。突然の戦線離脱に「これまでで一番かも」と言うほど気落ちし、食事や入浴などの日常生活にも苦労したが、白星とともに苦い思いも振り払った。

　今季無傷の４勝目。頼れる左腕の復帰に、梨田監督は「後半戦のキーマンだと思っているし、本人もそのつもりでやってくれると思う」と期待を寄せた。