石井 横浜では先発ローテ入りも

[ 2008年6月17日 06:00 ]

 横浜の小池正晃外野手(28)と中日の石井裕也投手(26)の交換トレードが成立。16日に両球団が発表した。12球団ワーストのチーム防御率4・77と投手陣が崩壊状態の横浜は真田に続いて、再び同一リーグでの緊急トレード。なりふり構わぬ補強策で即戦力左腕を補強した。

 石井は今季1軍登板はないが大矢監督は「球が速い印象。地元に戻ってくるんで環境も変わっていいんじゃないか。チャンスは中日よりも多い」と期待を込める。中日では主に中継ぎを務めていたがチームではこの日、先発ローテーションだったルーキー左腕の佐藤が2軍降格。苦しい台所事情から石井の先発起用を視野に入れており、村上チーム運営部門統括も「奪三振率が凄い。環境を変えれば、先発でも中継ぎでも相当力を発揮できる」と高く評価している。今後は交流戦最終カード、21日からの西武2連戦から1軍登録する方針で、当初は中継ぎとして調整登板が濃厚。状態次第では交流戦明け最初のカード、古巣・中日3連戦で先発に抜てきされる可能性が高い。
 この日午前中に球団から通告を受けた石井は「複雑な気持ち」としながらも「横浜は地元だし、期待されていると思うんで頑張らないと。先発でも中継ぎでもいけと言われれば何でもやる」と気合は十分。ハマに帰ってきた“サイレントK”が借金28で最下位にあえぐチームの救世主となる。

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2008年6月17日のニュース