内海無四球で決めた“岩隈さんへのお返し”

[ 2008年6月16日 21:41 ]

完封で5勝目をマークした内海

 【巨人3―0楽天】巨人の内海が、今季チーム一番乗りの完封勝利を無四球で飾った。原監督から「完封してこい」と9回のマウンドに送り出されると、119球目に6個目の三振を奪って試合を締め、両手をポンとたたいて安堵の表情を浮かべた。

 ここまで4勝4敗と波に乗れずにいたが、前回登板した8日に8回無失点の快投を演じて「吹っ切れた」という。厳しく内角を突く持ち前の投球が戻り、捕手の阿部も積極的に内角へと導いた。楽天はすべて右打者を並べてきたが、この日の内海は「左右どちらでも対応できるよう練習していたし、右打者ばかりで攻めやすかった」と涼しい顔だった。
 相手が注目を集める田中でも「自分が対戦するのは打者」と気負いはなく、「きのう、岩隈さんに完封されたので、お返ししてやろうとは思っていた」という意地を胸の内に秘めていた。
 東北地方を襲った地震の影響で、登板間隔が2日間延びたこともまったく問題にはしなかった。左腕は、本来の投球と自信を取り戻し「これからは全部勝ちたい」と意気込んだ。

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2008年6月16日のニュース