福留メジャー初の4安打もカ軍は惜敗

[ 2008年5月2日 09:20 ]

ブルワーズ戦の8回、右前打を放つカブスの福留

 米大リーグ、カブスの福留孝介外野手は1日、シカゴで行われたブルワーズ戦に「5番・右翼」で出場、4打数4安打だった。内容は右前打、右前打、投手内野安打、右前打。打率は3割5分3厘。チームは3―4で敗れた。

 ≪メジャー初の4安打≫甘い球をことごとくはじき返した。カブスの福留が、メジャー自己初の4安打。右方向への3安打に加え、完全に詰まったボテボテの当たりが内野安打になる運も手伝っての4本。福留の価値をあらためて示す固め打ちだった。
 1本目は2回。カウント1―3からの内角直球を右前打した。2打席目は低めのカーブをすくい上げ、内野安打の後の8回は粘った末の8球目のチェンジアップをフルスイング。相手バッテリーを根負けさせた一打に大きな歓声が起こった。
 ただ、チームの逆転負けに福留は「僕のことはどうでもいい」と表情は晴れなかった。6回の守備では右中間への飛球に「声がかぶった」と、中堅手とぶつかり落球(記録は中堅手の失策)の原因になり、8回は安打の後、けん制球に飛び出しアウト。走者を本塁で刺す好送球もみせたが「勝てるゲームだった」は本音だろう。
 打率を3割5分3厘まで上げた好打者は、笑顔を見せないまま次の遠征先セントルイスに向かった。(共同)

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2008年5月2日のニュース